2017年8月28日月曜日

初めての出版翻訳

どうしても翻訳したくて、3年程前からどこへ行くにも持ち歩いていた「Exploring Leadership」の翻訳を、仲間のみなさんと完成させることができました。Amazonでの予約は2ヶ月以上も前に始まっていましたが、諸事情あり発送が遅れ、一昨日やっと厚さ2.5cmあるそれを自分の手に収めることができました。そしてまずは父親の仏壇へ☺️

原著の筆頭著者のスーザン・R・コミベズ先生との出会いは9年前。愛媛大学でリーダーシッププログラムを立ち上げられた秦敬治先生のお供で、メーリーランド大学を訪れた時です。それを機に、私は彼女の著書や論文を全て読み、彼女が描く権限やカリスマに頼らないリーダーシップのあり方や、誰の中にもその人らしいリーダーシップが存在することを信じて、成長を支援する考え方にどんどん引き込まれていきました。私の博士論文に含まれる主たる研究も、彼女が手がけた研究手法をなぞるものでした。

そして冒頭でも述べましたが、この「Exploring Leadership」だけは、絶対翻訳しなければと思ったのです。一番の理由は、今の時代に求められるリーダーシップ、自己へのリーダーシップ、集団へのリーダーシップ、そして社会へのリーダーシップを、社会学や心理学などの様々な理論を用いながら明確に述べているものは、これまで日本語では見当たらなかったからです。

しかし、出版翻訳はもちろん、出版も未経験だったので、どこへどのようにアプローチすれば良いものか頭を悩ませていました。そこにもたらされたのが監訳者である日向野先生との出会いです。お互い学生を連れての渡航先でのことでした。滞在中、研修先の大学構内のベンチに座り、リーダーシップについてたくさん意見交換をさせていただく中で本書の話になり、コミベズ先生とは既に親しい間柄だった日向野先生が、段取りを整えてくださることになりました。本当に幸運でした。

私をリーダーシップ教育の世界に導いてくださった秦先生、佐藤先生に始まり、共訳者の丸山さんや安野さんとの出会いもしかり、リーダーシップ教育に関わる過去10年間のどの出会いが欠けても、私がこの翻訳に関わらせていただくことはなかったと思いますし、今の自分は存在しなかったでしょう。皆様に心より感謝申し上げます。



アマゾンでご注文いただけます☺️

2017年8月24日木曜日

「管制塔」に導かれなんとか「安定飛行」へ。

弊社初の大きな案件。成果を収めるための最初のハードルをなんとかクリアすることができました。実は、4月にこのお話しをいただいてから、本当に生まれたばかりの一地方企業にまかせていただけるのか、まかせていただいてもできるのか、不確定要素に右往左往してきました。「もしペンディングになったら」という不安は常に頭にありましたが、それを振り払い、自分にできる精一杯の資金を投入し、必要な第3社に協力を依頼し、ただ目の前のことに焦点をあてて、前に進んできました。まだ最終目的地までは時間を要しますし、気をぬくことはできませんが、なんとか安定飛行と呼べるフェーズに入り、ひとまず安堵感と感謝の気持ちでいっぱいです。

感謝の想いの向く先は本当にたくさんありますが、お一人挙げるとするならば、迷わず今回のクライアント企業様と私をつないでくださったIさんです。ご紹介いただいた後も、まめな進捗状況の確認、それに伴う動き方のアドバイス、私ができないことのフォロー、クライアント企業様をお迎えしての渡航先での動き方など、あらゆる場面で導いていただきました。実は私、まだ大学教員だった4年程前から、海を渡りながら海外と日本の人を結び付け双方のニーズを満たしていくIさんの仕事ぶりにあこがれ、「いつかは一緒に仕事ができれば」と願ってきました。まさかこんなに早くその時が来るとは想像もしていませんでした。管制塔のようなIさんに報いるためにも、このプロジェクトに関わってくださっている他の多くの方々のためにも、必ずうまくでランディングさせます!