2016年4月30日土曜日

ハローアゲイン, マクロビ。

今日は友人に誘ってもらい、正食愛媛教室代表の鶴見恵子先生のマクロビオティック(以下マクロビ)料理教室に参加しました。マクロビ調理法を実践してみるのは実に25年ぶり。大学生の頃、New York Cares の活動で、HIV/AIDSを患う人々にディナーを振る舞うレストランで働いた時以来です。このレストランで出されるものは全てマクロビ法に基づいており、キッチンの棚には「Miso」「Konbu」「Bancha」という日本食材のラベルが貼られていました。出来上がる料理は西洋料理そのものでしたが、海外で日本の食材が認められていることを知り、嬉しく感じたことを思い出します。

この経験以来、私はなんとなく食に気をつけるようになりました。とは言っても聞きかじりの情報に基づく自己流で、目安はカロリー分の栄養素の高さ。例えば(選択肢があるなら)白米より玄米、うどんよりそば、洋菓子より和菓子、ミルクチョコレートよりアーモンドチョコという感じです。こんな適当な食事法ですが、過去30年度程、出産以外で病院へ行く事も、薬を飲む事も一切なくやってきました。しかし、これから仕事として食に関わる上で、ちゃんとした知識が必要だと感じ、今回教室への参加を決めました。

とはいうものの、正食(=マクロビ)という言葉に、正直身構えました。教室に向かう電車の中で友人に「先生怖くない?」なんて聞いてしまった程です^^;しかしそんな心配は全く無用で、鶴見先生は優しく、本来のマクロビは何を食べても良いし、塩分や肉の量も、人それぞれの体質、その時々の体調、ライフスタイルによって異なってくると説明くださいました。「自分の心と身体にとって本当に必要なもの、無理をせずに満足できるものを自然に選んでいくようになること」がマクロビなのだそうです。

自分の人生に対するオーナーシップを持って、物事に情熱と責任を持って取組む生き方が理想ですが、その為には、食を大切にし、身体に対するオーナーシップを獲得しておくことが大事だと、改めて感じました。

写真は本日天ぷらにしていただいた野草。

2016年4月28日木曜日

教員はお飾り?

立教大学の授業も3週目を終え「泉谷クラス」20名の顔と名前も大分覚えてきました。

立教のリーダーシップ・プログラムは全国的に知られており、私も2年前に見学に訪れています。その時も教員、職員、コーディネーター、SA(学生アシスタント)が打合せを繰り返しながら丁寧に授業をつくっていく様子に大変感銘を受けたのですが、自分が実際担当者の一人として中に入り(そんなことは夢にも思いませんでしたが)体感することは、想像以上のものです。

まずはSAの活躍ぶり!授業計画への提案、授業素材の作成、授業の進行、課題へのフィードバックなど、正に「教員の眼となり腕となる」存在。彼・彼女らは、多数の志願者の中から選ばれただけあり、求められる以上の働きで授業内容の充実度アップに貢献しています。このようにSAが全面に出る授業なので、過去には、受講生から「教員はただのお飾りなのか?」という感想が出たことも。でもそれは、SAが受講生のモデルとなって活躍する場が実現できたということであり、教員サイドからすると「我が意を得たり」なのです。

では教員は何をやっているのか。鍵となるのは、同科目を同時進行で担当する教員7名のリーダーである「コースリーダー」の存在です。コースリーダーは、授業内容を決定し、クライアント(本授業で学生が取組む課題を提供する企業)からの課題を踏まえて、15回の授業を詳細にデザインします。また、他の教員、コーディネーター、SAとの打合せを頻繁に行いながら、様々な意見や情報を集約して、授業に盛り込むべきことを決定していきます。このコースリーダーの影の働きがあるからこそ、SAや他の教員は、自分のクラスに合った授業デリバリーや、受講生個々人に対応したサポートなど、授業の質を高めていくための工夫に集中することができるのです。このプロセスそのものが、効果的な組織運営を学ぶフィールドにもなっています。


写真は立教大学本館。受講生の中には「ハリーポッターに出て来るような建物で学びたかった」という理由で立教を志願した学生も。

2016年4月25日月曜日

気を引き締めろ!

心理学の授業では、毎回1000字程度のレポートを課しています。
約300名分ありますが、必ず全員の文章に目を通し
次の授業の冒頭で、フィードバックを行います。

レポートには、授業からの学び以外に
悩みへのアドバイスを求めるものや
私への個人的な質問も少なくありません。
よく登場する質問は:
「人の心が読めますか?」
「恋愛や夫婦関係に心理学をどんな風に用いていますか?」
「いつも元気そうですが、どうやってストレスを発散していますか?」。

等々。

安定した機嫌の良さと、前向きさだけが私の取り柄ですが
それは何故かと自分に問いかけた時
分かってきたことは、忘れっぽいということです。
嫌なことも、覚えておくべきことも
自分の本当に関心のあること以外は
どんどん過去のものになってしまうのです。

しかし、この3月に、外出先で10万円入りの封筒を置き忘れ
携帯電話を紛失し、車をぶつけ、飛行機に乗り遅れるという
事態が続いた時は、さすがにちょっと凹みました。

これは
「本気で経営者になりたいなら
もっと気を引き締めろ!」と
天国の父が与えた試練なんだと思いました^^;。

前向き志向もほどほどにします。

写真は、10万円を保管してくれていた
交番の方にいただいた、その方の手書き絵はがき。
ボールペンで描かれた道後温泉!!






2016年4月24日日曜日

なぜベトナムか

ノリッシュ・ジャパンの最初の活動フィールドは
ホーチミン(ベトナム)です。
ホーチミンには、20年前に「これからは東南アジアの時代だ!」
と、単身ベトナムに乗り込んだ従兄弟
川口浩史がいます。彼と私の実家は
同じ敷地内にあり、私たちは一緒に大きくなりました。

その浩史が、昨年12月に
ベトナムで農業コンサルティング会社
G・Kオルガニック・ジャパンを立ち上げ
現在日本の農業資材を輸入しながら
ベトナムでの有機農業普及に奔走しています。
 
ベトナムは中国から大量の食品を輸入していますが
近年農薬や添加物の過剰使用・残留等の問題から
有機栽培品や国産品への関心が高まっています。

また、国連食料農業機関(FAO)によると、2050年までの間に
世界の食料需要は70%までに増加することが予想されており
それに対応する為に世界は毎日新たに21万9,000人の
食料を確保し続ける方法を見出さなければならないと言われています。

浩史は、日本の有機農業資材の活用や
家畜の排泄物に由来する有機物を堆肥化することで
土壌の肥沃度を高め、ベトナムに持続可能な
食料生産システムを構築し
将来的にはベトナムが大規模な食料供給元になることを
目指しています。

この浩史の熱意とビジョンに共感し、ノリッシュ・ジャパンの
アイデアは生まれました。アイデアの詳細については
追って記していきたいと思います。

写真は「土を踏むだけで靴の上からでも土壌の質が分かる」という浩史。











お読みいただきありがとうございます。










2016年4月23日土曜日

わくわくを買う

電卓を叩き続けるとか、会ったことの無い人に電話で
アポイントメントを取り、営業するとか
慣れないことが続いたからか、今日の午後は
3時間以上も昼寝をしてしまいました。

数字を扱うことも、営業も
そして何より借金は、これまで苦手で避けてきたことでした。
(持ち家も車もありません)

でも今それらにわくわくした気持ちで取組んでいる自分がいます。
それは、「実現したい社会を創る」という
大義名分だけでなく、そのプロセスにおいて
自分自身を活かしながら、アップダウンはありながら
楽しむことができると確信しているからだと思うのです。

人は、自分にとってわくわくするものに
他人では考えられないような労力を注ぎ
危険を冒します。
私にとって、このビジネスがそれなのでしょうか。

写真は、来週の心理学の授業で取り上げる「人間性心理学」の

代表的提唱者アブラハム・マズローと彼の言葉:

「この上ない安らぎを得たいのであれば、
音楽家は曲を作り、画家は絵を描き、詩人は詩を詠まなければならない」


 

2016年4月22日金曜日

創業日記始めます。

Nourish Japan(ノリッシュ・ジャパン)」という会社を設立することに決めました。

「Nourish」には、「養う、育てる、肥やす」などの意味があります。愛媛の豊かな食(美味・安心・安全)で、世界の人の心と体を養いたいという思いからこの名前にしました。

以下、事業計画書に綴った設立への思い:



・・・この事業は愛媛のものをベトナムに輸出するという、シンプルなアクションからスタートする予定であり、幸運にも既に環境は整いつつあります。まずは輸出額を安定させ、生産者や愛媛の企業に利益をもたらすことを目指しますが、愛媛の安心・安全、栄養豊富な食や食文化をより広範に普及させていくために、将来的には、飲食業で国際的に活躍したい日本人と、日本食や愛媛の食材について学びたい外国人の相互交流を通した人材育成を行う予定です。愛媛が学びの拠点となることで、多様な価値観や文化が愛媛に集い、愛媛市民にとっても、愛媛の持つ豊富な資源を再確認し、それらを守る意識を高める機会となると確信しています。

                            以上、

ビジネスにつていては素人です。
事業はまだただの画餅に過ぎません。
でも今日は何度も銀行さんとやり取りした
今後5年間の売上・利益計画の数字に
ひとつも「赤」が入らなかった記念すべき日。
だから、勝手にゴーサインが出たと確信しました。
 
本ブログには、主にこのビジネスの進捗を綴っていく予定ですが
家族のこと、大学教員としての日々も記す予定です。
なぜなら、どの側面も、決して切り離すことのできない私の人生を形づくる
大事な要素だからです。

写真は、退職時に松山大学の学生達からもらったお箸。