2017年1月2日月曜日

2016年の気づきと2017年展望

皆さま、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。Nourish Japanが生まれ約半年が経過しました。新年を迎えたことと1期目の後半戦に突入するにあたり、展望を整理しておきたいと思います。まず、この半年は、とにかく「やれることはすべてやってみた」という一言に尽きる日々でした。「愛媛の良いものを海外へ」という想いはあるものの、どこから始めて良いか分からず、とにかく良いと思う商品を携えて渡航を繰り返し、会うべき人に全て会い、学びに繋がる研修プログラムや仕事には片っ端から手を挙げて足を運びました。端からは滑稽に見えていたことでしょう。しかし、そんな中で幾つかの重要な気づきを得ることができました。以下にそのうち3つを列挙します:

1. 「愛媛」というテーマで編集してモノを揃えても、魅力が伝わらない
愛媛には、柑橘類、養殖魚、真珠など、日本一を誇る素晴らしい商品がたくさんあります。しかし海外の人にとって「愛媛」は馴染みのない場所であり、海や山の幸が豊富な場所であることも、日本のどのあたりに位置するのかすらイメージできないというケースが少なくありません。言い換えれば海外においては、「愛媛」のブランド力は皆無と言っても過言ではないのです。そのような状況においては「愛媛推し」ではなく、一つ一つの商品の魅力をしっかり伝えることが大切であるとともに、それでも愛媛のものをプロモートしたければ、別な枠組みで商品を編集することが必要です。それは何か、ベトナム渡航5回目にして見えてきたことがあります。ここではまだお伝えできませんが、今年はこれに着手します。

2. 包括的で継続的なプロモーションの重要性
この半年、海外展開に着手されている多くのメーカーさんとお話しをさせていただく機会を得ました。その中で知ったことに、展示会などの単発的なイベントに参加しても、なかなか成約や販路拡大に結びつかないという事実があります。また、一旦海外の取り扱い店舗で販売が確定しても、継続的に取り扱ってもらうことは簡単ではないという事実も。ではどうすれば良いのか。これは大学時代に関心を持って自分なりに調べた、学習者中心の学習機会の提供方法が活かせそうです。こちらが伝えたいことを一方的に、限られた時間で伝えても相手はそれを理解するとは限らない。双方行のやり取りはもちろん、相手の世界観や価値観の転換が起こるような商品についての深い学びの機会を、複数の方法で継続的に設ける必要があるでしょう。そのために、地元メディアを活用したアプローチが有効だと考えています。今は頭で思い描いているだけですが、今年はまずひとつの商品を選んで、メディアを活用したテストマーケティングを実施する予定です。

3. 自分が活かせそうな場所
「海外に商品を持っていく」と一言に言っても、そこにはたくさんの業務があり、それぞれに専門家が存在します。貿易実務、物流、商社機能などなど、既に多くの企業が活躍し且つ新しい商材を探している状況で、今更私がどの部分で貢献できるのか、たくさん頭を悩ませました。ひとつ見えてきたのは、日本の商品の魅力はまだ十分に海外に伝えられておらず、商品の本質的な良さを伝えるためのPR文章作成については自分の力を活かせそうだということです。今年はこれをただの仮説で終わらせないように、実際に結果を出し、そのあとの営業活動に結びつけていければと思っています。

ホーチミンでのプレゼンテーション。抹茶も点ててみました。



英語サイトも完成しました。http://nourishjapan.com/english/



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