マレーシア工科大学UTMSPACEにて、共同事業の提案を行いました。このような機会をいただけたのも、前職を通して2010年から付き合いのあるアンジェラのおかげです。
アンジェラ、実は、この4月からこのUTMでの仕事を始めたばかり。それまではマレーシアでトップクラスの大学(学部単独では世界ランキング29位)の副学長を務めていました。20年以上勤務した大学での安定した地位を離れ、国立大学という私立大学とは異なる文化を持ち、まさに人種構成さえも前任校とは全く異なる場所での任期付きの職を選んだ理由は、「そろそろコンフォートゾーン(自分にとって心地よい場所)を出る時だと感じたから」「自分にある別な可能性を試してみたかったから」。周囲からは「どうかしてる」「やめた方がいい」と繰り返し言われたけれど、彼女の決意は固いものだったのです。
マレーシア工科大学の彼女の仕事は大学の戦略担当。これまでの学生支援の仕事とは大きく異なります。学生とのふれあいが恋しい反面、これまでと全く異なるビジネスマインドを求められる仕事にわくわくする日々を過ごしているとのこと。そんな彼女だからこそ、私のようなビジネス初心者の提案に耳を傾け、「CEOにプレゼンしてみない?」と、思い切った提案をしてくれたのだと思います。
アンジェラはこれまでもずっと私にとっての憧れの存在でした。そして思い返せば、私をインスパイアしてくれる人の多くが、あえて「コンフォートゾーン」を飛び出す人だということに気づきます。いくつになっても謙虚で、学び続け、挑戦し続ける人。私もそんな人になりたいです。