立教大学の授業も3週目を終え「泉谷クラス」20名の顔と名前も大分覚えてきました。
立教のリーダーシップ・プログラムは全国的に知られており、私も2年前に見学に訪れています。その時も教員、職員、コーディネーター、SA(学生アシスタント)が打合せを繰り返しながら丁寧に授業をつくっていく様子に大変感銘を受けたのですが、自分が実際担当者の一人として中に入り(そんなことは夢にも思いませんでしたが)体感することは、想像以上のものです。
まずはSAの活躍ぶり!授業計画への提案、授業素材の作成、授業の進行、課題へのフィードバックなど、正に「教員の眼となり腕となる」存在。彼・彼女らは、多数の志願者の中から選ばれただけあり、求められる以上の働きで授業内容の充実度アップに貢献しています。このようにSAが全面に出る授業なので、過去には、受講生から「教員はただのお飾りなのか?」という感想が出たことも。でもそれは、SAが受講生のモデルとなって活躍する場が実現できたということであり、教員サイドからすると「我が意を得たり」なのです。
では教員は何をやっているのか。鍵となるのは、同科目を同時進行で担当する教員7名のリーダーである「コースリーダー」の存在です。コースリーダーは、授業内容を決定し、クライアント(本授業で学生が取組む課題を提供する企業)からの課題を踏まえて、15回の授業を詳細にデザインします。また、他の教員、コーディネーター、SAとの打合せを頻繁に行いながら、様々な意見や情報を集約して、授業に盛り込むべきことを決定していきます。このコースリーダーの影の働きがあるからこそ、SAや他の教員は、自分のクラスに合った授業デリバリーや、受講生個々人に対応したサポートなど、授業の質を高めていくための工夫に集中することができるのです。このプロセスそのものが、効果的な組織運営を学ぶフィールドにもなっています。
写真は立教大学本館。受講生の中には「ハリーポッターに出て来るような建物で学びたかった」という理由で立教を志願した学生も。
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